教科書の知識だけでは分からないこともある。
大学時代は福祉を専攻していたので、施設実習も経験しました。その当時は高齢者介護分野をめざしていましたが、障がい者支援施設での実習に行ってみると、真っ先に「楽しそう!」と思いました。ご利用者様もそこで働く職員の皆さんも、イキイキしているように見えたからです。
家族が福祉の仕事をしていることもあり、自分なりに『福祉』の仕事に対するイメージは持っていました。しかし、教科書での学習や見聞きした内容だけでは分からないこともあると、実際に働き出してから痛感しています。実際の支援は「個別援助」ですので、ご利用者様お一人おひとりにあわせた支援を構築する必要があります。その点に難しさを感じることも事実です。『支援』は一方的なものではなく、ご利用者様との関わりを通して行うものだからです。そのことを実感したからなのか、学生時代は福祉職を「生活のすべてをお世話する人」とイメージしていましたが、「利用者さんの想いを汲み取って支援をする人」という意識を持つようになりました。