樋口 稔洋

新規事業開発グループ

芸術学部 パフォーミング・アーツ学科 卒業
2019年中途入社


大学では主に演劇に関わる活動、舞台スタッフとしての仕事・演技の授業・演出の授業・和太鼓の活動に力を注ぐ。卒業後はアルバイトをしながら東京で役者生活を送る。結婚を機にパートナーの実家がある今治市に移住。来島会に入社し、今治市障がい者文化体育施設サン・アビリティーズ今治のスポーツ指導員として勤務。現在は新規事業開発グループに異動し、来島会の目指す社会の実現のための新たな事業の立上げやイベント企画等に携わる。

ほぼイメージがないまま飛び込んだ福祉の世界。

来島会に就職したのは偶然ネットで求人を見て、人前に立つことが得意で和太鼓教室のアルバイト経験もあったし、スポーツ指導員という仕事もできるんじゃないか、という些細な理由なんです。福祉施設を運営する法人に就職する、なんてことまで正直理解していませんでした。福祉に対する印象も「将来、親の介護でお世話になるかもな」という程度で、障がいをお持ちの方に対するイメージもほぼない状態で福祉の世界に飛び込んだんです。
サン・アビリティーズ今治は、地域の障がいをお持ちの方、そうではない方双方に広く開放された文化体育施設で、私は施設内のでスポーツ教室の指導を担当しました。障がいをお持ちの方向けには運動メニューを工夫したり、特性に応じて声のかけ方を変えたりします。それ以上に違いを感じたのは、参加されている方々の反応がストレートに表現されること。「楽しい」「楽しくない」が表情でダイレクトに伝わってくるんです。その反応を頼りに内容を改良していき、回数を重ねるごとに良いリアクションをもらえたり「樋口先生、今日は何するの?」と声をかけてくれたりして、どんどんコミュニケーションが取れていったことがとても楽しかったです。

ゴールに向けて内容を組み立てていく過程が演劇と重なります。

新規事業開発グループでの仕事は、ゴールに向けて作り上げていく感覚が演劇に似ていると思います。本番に向けて脚本家・演出家・役者と稽古を積み、どんどん内容を組み立てていくという過程が、今の仕事と重なる部分があります。
しかし、異動して初めて、外部の方や地域の方々に参加いただくイベントの企画・運営を担当しましたが、正直反省点ばかりが残りました。思い返してみると、自分のやり方やこだわりに変に固執してしまったことが多くて。ある段階までにしなければいけないことができなかったり、イベントに関わる方々との連携が上手くとれなかったりして、苦い経験ではありましたが、勉強になることばかりでした。今回、来島会はさらに大きなプロジェクトを立ち上げています。ゴールや目的を明確にする、もっと色々な人を巻き込んでいくなど、自分のなかでテーマがしっかり決まり、意気込むきっかけにもなりました。

様々なものと福祉をつなげると、地域がイキイキする。

私は北海道網走市出身で、決して都会とはいえない地域で育ちました。その影響もあって、地域を盛り上げ活性化していく取り組みに強く興味を持っています。来島会は、ご利用者様を介助したり支援したりするだけではない新しいことにチャレンジしています。地域おこしやアート活動の取り組みなど、私が些細なきっかけでここに就職したように、小さなきっかけから人と人をつなぎ、福祉の新しい可能性を広げています。
「福祉は自分とは程遠いもの」だと思っていましたが、社会にある様々なものと福祉をつなげていくともっと地域がイキイキすると、ここで働いて一番感じていることです。

学生・求職者の皆さまへ。

ちょっとスピリチュアルな話になりますが、私が偶然求人を見つけたように、今このページを読んでいるあなたもきっと何かご縁があるのでは?と感じています。大きな夢や目標がなくても大丈夫です。スポーツでも音楽でもアートでも何でもいい。自分が経験したことや得意なことを、来島会では大いに役立てることができると思いますよ。

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