水本 かおり

ステップ

就労支援員
普通科 卒業
2015年中途入社


中学時代に職場体験で訪れた今治ワークスの求人を見つけ、入社することに。
入社当初は、せんべいの製造・販売や企業からの作業委託業務などを行う就労継続支援B型事業の生活支援員として従事。現在は、就労移行支援事業を運営するステップで、一般企業へ就職を目指す障がいをお持ちの方への支援・就職後のケア、サポートなどを行う。

進路に迷っていたところ、たまたま求人を見つけたことがきっかけ。

幼少期から憧れていた保育士の資格を取得するため大学に進学しましたが、様々な理由で勉強を続けることを断念してしまったんです。この先の進路に迷っていたとき、職場体験で行ったことのある今治ワークスの求人をたまたま見つけ、働いてみようかな、と。私には就労継続支援B型事業所を利用している家族がいますが、障がい者支援ってどんなことをしているのかほとんど知らなかったので、単純に興味を持ったというのが一番大きな理由です。当時は、障がい者支援の仕事が私にとってこんなにも大きなものになるとはとは思いもしませんでした。
身内に障がい者がいることもあり、施設を利用される方のイメージは何となくつかんでいたつもりでしたが、自分の知っている障がい特性以外にも多くの特性があり、利用される方それぞれに必要な支援が異なることに最初は驚きました。コミュニケーション方法一つとっても学ばなければいけないことが多く、知らないことばかりだと痛感させられました。
一方で、一つずつ課題を解決していくうちに、仕事に対する面白みも出てきて。自分が今行っている支援方法で良いのか、もっと良い方法はないかと知識や経験が増えていくほど目の前の仕事が面白くなっていき、障がい者支援について、もっと知りたいと思うようになりました。

ご本人の力を最大限発揮するには?毎日考えています。

現在は、障がいのある方が一般企業へ就職できるようサポートしていくのが主な仕事で、これまで何人もの方の就職をお手伝いさせていただきました。もちろんスムーズに就職へ結びつかないときもあり、自分の力不足を感じさせられ落ち込むこともあります。そのようなときは、上司と相談して解決方法を考えたり、何が原因だったのかを見つけるために再度勉強しなおしたりして、気持ちを切り替え、次に繋げるようにしています。
ご利用者様が就職した後のフォローアップとして就職先に訪問する機会があるのですが、その際に「こんなこともできたんだ!」と施設では見られなかった姿を見ることがありました。なぜ施設での作業や訓練中には見られなかったのか?と考えたとき、企業では配慮をいただきながらも、ひとりの人材としてある程度一人でできることが求められますが、施設では本来一人でできることも無意識のうちに手伝ってしまう場面があり、その結果、ご本人の経験する場や力を発揮する場の妨げになっているのでは・・・と。
ご利用者様に社会でもっと活躍していただけるようになってもらうためには、その方の持つ能力を最大限発揮できるように、私たちがもっとじっくり向き合い様々な方向から支援していくことが必要だな、と最近よく考えています。

目標は、県内での就労移行支援の代表的存在になること。

来島会へ入社してからもっと知識を身につけたいと、社会福祉主事、介護福祉士を取得し、今は社会福祉士の取得に向けて勉強中です。勉強はもともと苦手なのですが、今働きながら勉強している自分に自分が一番びっくりしています(笑)。
就労移行支援を行っている施設は、今治市には来島会ステップともう一つ別の施設のみです。地域での期待も大きく感じていますし、ステップを利用して良かったと思っていただけるよう、これからも勉強していくことはたくさんあると思っています。「愛媛県の就労移行支援事業といえば、ステップだ」と、どなたからも評価していただくことが今の大きな目標です。

学生・求職者の皆さまへ。

福祉の仕事、と一言で言っても、実際に働いてみると今まで見えてこなかったことがたくさん見えてきました。働いてお金をもらうことの目的以上に、自分自身の成長につながることや、やりがいを感じることが多いように感じています。利用される方々の生活・人生に直結する仕事なので、今あなたが勉強したり経験してきたりしたことが役立つ仕事だとも思います!

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